皆さん、猫ちゃんのエサと聞いて思い浮かべるのは何ですか?
猫缶・ちゅ〜るなど、ネットや店頭にはいろいろな種類が並んでいますよね?ですが、一番パッと思い浮かぶのはカリカリという名前のキャットフードではないでしょうか?
今回はカリカリの基礎知識から、メリット・デメリットまでを徹底的に調査してみました!
[キャットフード考察]そもそもカリカリって何!?
キャットフード売り場でよく聞くカリカリという言葉。これって、何のことなんでしょうか?
カリカリとは、ドライタイプのキャットフードのことを指します。噛み砕く音から、そう呼ばれるようになったそうです。
[キャットフード知識]カリカリのメリットとは!?
カリカリの最大のメリットは、栄養バランスが良い総合栄養食が多いことです。猫ちゃんの成長に欠かせないたんぱく質や脂質などの栄養素を豊富に含み、消化吸収の効率が良いキャットフードと言えます。
水分量が少ないので、開封後も長期保存が可能です。とはいえ、開封後は1ヶ月程度で食べきるようにしましょう。
ウェットタイプに比べて、一食あたりの価格が安い点も魅力的です。猫ちゃんだけでなく、ペットというのは現実問題としてお金がかかりますから、これは嬉しいポイントですね。
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また、歯磨きがわりになるので、歯石や口内炎の予防になります。
さらに顎の筋力維持にも最適です。最近ではちゅ〜るをはじめとしたソフトタイプのキャットフードやおやつに注目が集まっていますが、これらの食品では顎の筋力を維持できないんです。
人間に例えて言うと、柔らかい食材ばかりを摂取していると、どんどん噛む力が衰退して顎の力が非常に弱い人が増えてしまう、といった話もありますよね。
栄養バランスが良いので、一度にたくさん食べられない子猫にも向いたキャットフードとも言えます。
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[キャットフード知識]カリカリのデメリットとは!?
カリカリのデメリットの一つは、水分量が少ないことです。どうしても喉が乾きやすくなってしまうので、常にお水を用意してあげましょう。近年の研究では、
- 唾液が少ない
- 口が乾いている
状態が続くと、歯周病をはじめとする、お口の病気になりやすいと言われています。いつでもお水が飲めるような環境を用意してあげることが大切です。
とはいえ、あまり水を飲まない子も多いと思います。その特性上、尿路結石を起こしやすい動物なので、積極的に水分を取らせることが必要なのです。
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また、ウェットフードに比べて香りが弱い点も挙げられます。最初の食いつきに左右されるので、気に入ったキャットを見つけるのに時間がかかります。
ここで心が折れてしまう飼い主さんも多く、ついついウェットタイプを中心にしてしまう、といったケースもあります。
食いつきが悪い時は
- ウエットフードを少し混ぜる
- 肉の煮汁をかける
- ツナオイルをかける
などの工夫をしてみましょう。肉の煮汁やツナオイルをかける場合は、塩分がないものにしましょう。
これらの方法で、ある程度水分も摂ることができます。いつもと違う水分、例えば、人肌に温めた猫用ミルクなども効果的でしょう。
カリカリは名前の通り硬いので、噛む力が弱い子猫やシニア猫はあまり食べてくれないこともあります。最悪のケースとして噛まずに飲み込んで喉に詰まらせる危険があります。
ではどうすればいいのでしょう?まず、子猫やシニア猫に与える時は
- 湯でふやかす
- ミキサーで粉砕する
- 水分を足す
などの工夫が必要です。カリカリの中に少量のウェットフードを混ぜるのも良いでしょう。
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[キャットフード知識]カリカリの種類
カリカリの主な種類はこちらです。
- (幼猫用)キトン・・・生後3~4ヶ月から離乳食を始めましょう。
- 成猫用・・・1歳から与えましょう。
- 老猫用・・・7歳~10歳から与えましょう。
- 毛玉排出サポート食
- 室内猫用
- 肥満猫用
- 猫の種類別
- 栄養補完食
- 皮膚被毛維持食
- 尿対策食
- 歯垢・歯石対策用食
- 食事療法用
療法食には、飼い主さんも知識が必要です。
[キャットフード知識]カリカリの選び方のポイント
カリカリのメリット・デメリットや、成分表記に気をつけることは分かりました。では、選ぶ際のポイントはどうすればいいのでしょうか?
キャットフード・カリカリを選ぶポイント①
まず、主原料が肉や魚のものを選びましょう。加工したものではなく、自然由来のものが望ましいです。しっかりと動物性たんぱく質を摂ることで、猫ちゃんが満足感を得ることもできます。
キャットフード・カリカリを選ぶポイント②
穀物不使用のものを選びましょう。ただし、穀物不使用なものは、高カロリーなものが多いので、量は表記を守ることが大切です。
穀物を一切使用していないキャットフードのことを、グレインフリーと言います。猫ちゃんは本来、肉食動物です。唾液中に、でんぷんを分解する酵素【アミラーゼ】を持っていないため、穀物の消化が苦手だと言われています。
一般的な安いフードは、コスト削減・かさ増しのため、穀物を使用しているものが多くあります。よって安く買うことができますが、果たしてそれは本当に猫ちゃんの健康にいいのでしょうか?じっくりと考えて選ぶ必要があるでしょう。
さらに、穀物の入ったカリカリの場合、体に合わないとアレルギーや病気を引き起こす原因にもなります。どうしても心配な場合は、動物病院でアレルゲンの検査をしてもらうことをおススメします。
原材料表をよく見て、なるべく穀物が書かれていない、グレインフリーのものを選びましょう。やはり、飼い主さんの知識と心配りが大切なんですね。
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キャットフード・カリカリを選ぶポイント③
基本的に総合栄養食を選びましょう。
猫に必要な栄養が、全てバランスよく含まれているキャットフードのことを、総合栄養食といいます。そのキャットフードと水だけで健やかな成長と健康を維持することができます。
猫ちゃんにとって効率的な栄養バランスで作られているので、毎日の主食には総合栄養食をおススメします。
キャットフード・カリカリを選ぶポイント④
人間でも食べられる素材で作られたフードをヒューマングレードといいます。保存料や着色料などの化学添加物が使用されておらず、品質の高いキャットフードなので年齢を問わず、ほぼ全ての猫ちゃんにおススメです。
ただし、ヒューマングレードは明確な基準が存在しないので、選ぶ際には注意が必要です。
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キャットフード・カリカリを選ぶポイント⑤
低脂肪・低カロリーな白身魚を主原料にしているものが、食事量を減らさず体重管理ができるのでおススメです。
キャットフードの与えすぎや運動不足によって肥満になってしまうと足・関節への負担がかかり、病気発症のリスクが高くなります。
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猫ちゃんに多い病気として、毛玉症、尿路疾患というものがあります。これらは、毎日の食事である程度予防することができます。
ただし、症状が見られる場合は必ず動物病院に相談しましょう。思い込みや過度の心配は猫ちゃんにも影響するので、自分で勝手に判断するのはやめましょう。
毛玉症とは毛繕いをした際に、飲み込んだ毛が体内で毛玉となり、便秘や食欲不振になる病気です。
毛玉対策フードは、食物繊維が体内の毛の排出を助けるフードをさします。
尿路疾患とは、尿結石が尿道に詰まったり、膀胱を傷つけるものをさします。
尿路疾患の対策として、ビタミンCを豊富に含み、尿路系の健康維持に配慮する成分「キナ酸」を含む、クランベリーなどを含むものがよいでしょう。
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[キャットフード知識]カリカリの添加物について
様々な添加物の中でも、最も注意したい危険な添加物はこちらです。
- 合成着色料(赤色2号、青色3号など)は、発がん性があり最近では長期摂取が危険視されています。
- 合成酸化防止剤(BHA、BHTなど)は、長期摂取すると発がん性などのリスクがあります。
- 合成保存料(ソルビン酸カリウム)は、毒性があり、長期摂取すると健康を害するリスクがあります。
- 賞味期限が長いキャットフード は、それだけ保存料や酸化防止剤がたっぷり添加されています。賞味期限が長いキャットフードは避けた方がよいでしょう。
添加物や、ラベルの見方ってスルーしがちですよね。少し知識があると、これからキャットフード選びに役立ちますよ♪
[キャットフード知識]カリカリの原材料で注意すること
食材を選ぶ際によくミールという表記があります。ミールとは食用にできない品質の低い肉のことを言います。実は、その基準はかなりあいまいです。どんな肉が入っているのか分からないため、注意が必要です。
キャットフードによってですが、4Dミートといって、死んだ動物や病気にかかった動物の肉など、人間が食べられない肉が混じったキャットフードがあるので気をつけましょう。
中には「人間が食べても安全」と書かれている、安全なミートを使っているものもあるので、表記されている内容を熟考する必要があるでしょう。参考として次のものがあります。
(例)
- 肉類・・・ミートミール
- 肉布産物・・・バイプロダクツ
- 肉粉・・・ミートミール
- 動物性油脂
- 動物性脂肪
- 動物性タンパク質
そして豆と芋類です。豆類と芋類は、
- たんぱく質
- 炭水化物
- 食物繊維
- エネルギー源
としての役割があります。
また、豆類は豊富な植物性たんぱく質を含みます。ただし、動物性たんぱく質の方が消化・吸収はされやすいので、
- メイン⇒動物性たんぱく質
- サブ⇒植物性たんぱく質
と考えるのが良いでしょう。
[キャットフード知識]カリカリの与え方のポイント
猫ちゃんの健康のバロメーターとして、体重測定がとても大切です。毎日は大変だと思いますが、しっかり体重を測っておくことで、少しの変化に気付くことができます。それが、猫ちゃんの肥満や病気の予防につながります。
猫ちゃんも人間もダイエットは永遠のテーマです。
キャットフードの与え方にも工夫が必要です。子猫・成猫・シニア猫では、食べる量も必要とする栄養バランスも違ってきます。なので、
- 1日何食にするか
- どのくらいの量をあげるか
- どんなキャットフードをあげるか
などの考えが重要です。
子猫は、胃が小さく一回に食べられる量が少ないので、成猫よりも食事の回数を増やします。
成猫になってからは、子猫に比べて必要とするエネルギー量が減るため、食事回数を減らします。
シニア猫(中高齢期は7歳から、高齢期は12歳から)は特に注意が必要です。シニア猫になっても今までと同じキャットフードを与えていると、どうなるのでしょう?成猫用フードは栄養価が高いものが多いので、シニア猫の機能が弱まった内臓で消化するには負担がかかりすぎます。
- 食事の回数
- 食事の量
- 猫ちゃんの体重
- 猫ちゃんの年齢
など、それぞれの猫ちゃんに合わせたキャットフード選びが大切です。
『最近ウチの子、食欲落ちてきたな・・・』『ウチの猫も歳をとったねぇ』などと思ったら、食生活のバランスを改めて見直す必要があるでしょう。場合によっては獣医さんに相談してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
- キャットフードのカリカリとは、ドライフードのことである
- カリカリのメリットは、栄養バランスに優れた総合栄養食が多い
- カリカリのデメリットは、水分が少ないので喉が渇くこと
- カリカリの選び方は、グレンフリーが望ましい
- 長期保存ができるタイプの中には、猫ちゃんの健康を害する添加物が多いので避けた方がいい
- 添加物についてはデメリットの方が多い
- 4Dミートなど本来食用としない物が含まれていることがある
- 成分表をよく見て考えてから与える
- こまめな体重測定をすることで肥満や病気を予防できる
カリカリというドライキャットフードには、メリット・デメリットがあることが分かりました。まずは、このことを理解してこれからキャットフードを選んでみませんか?その先には、きっと今より素敵な関係が待っていることでしょう。