こんにちは!あやです。最近うちの子があまりごはんを食べてくれないので、キャットフードを変えようか悩んでいます…
でも、キャットフードと一口に言っても、いろんなメーカーがいろんな種類のものを出していますよね。何を食べさせてあげればいいんだろう…と悩んでしまいます。そこで今回は、キャットフードの選び方について紹介します。
キャットフードの定義は?
そもそも、キャットフードがどんなものなのか、人間の食べるものとどう違うのかって、あまり考えないですよね。一般社団法人ペットフード協会では、ペットフードについてこのように定義されています。
ペットフードとは、穀類、いも類、でん粉類、糖類、種実類、豆類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類、魚介類、肉類、卵類、乳類、油脂類、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、その他の添加物等を原材料とし、混合機、蒸煮機、成型機、乾燥機、加熱殺菌機、冷凍機等を使用して製造したもの、又は天日干し等簡易な方法により製造したもので、一般消費者向けに容器に入れられた又は包装されたもので、犬の飲食に供するもの又は猫の飲食に供するものをいう。
一般社団法人ペットフード協会
そう思うよね。でも実は、人の食べるものとちょっと違うんです!
猫ちゃんは、自分の体の中で栄養素を作り出すことができません。特に、目に大事だといわれるタウリン。猫ちゃんは自分で作り出すことができないので、キャットフードで栄養補給する必要があります。
タウリンに限らず、猫ちゃんは自分で作り出せない栄養素があります。キャットフードを選ぶ際には、どんな栄養素がどのくらい補えるのかを確認することが、最も大事なことだといえます。
キャットフードには分類がある?
キャットフードには、猫ちゃんが自分で作り出すことのできない、でも健康には欠かせない栄養素が入っています。与え方や用途によって、キャットフードの分類には4種類あります。それぞれ使い分ける必要があるので、要チェックです!
【キャットフードの分類①】総合栄養食
総合栄養食は、猫ちゃんの食事として最もバランスの取れたごはんです。総合栄養食は、各メーカーが分析試験、給与試験をクリアしたものだけが総合栄養食として販売することができます。つまり、猫ちゃんにとって安全で安心なごはんということです。
分析試験は、ペットフード安全法で定められた栄養基準に合致しているか、を確認する試験です。給与試験は、実際に猫ちゃんにごはんを食べてもらい、総合栄養食であることを証明する試験です。
キャットフードがここまで猫ちゃんたちのことを考えていたなんて…!
ところでペットフード安全法って?
愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)
猫ちゃんのみならず、ワンちゃんやその他ペットとして飼育される動物たちが食べるペットフードの安全を保つために定められた法律です。
栄養バランスがしっかりしているのでアズミラにしてみたんだけど、とっても気に入ってくれたみたい!
【キャットーフードの分類②】間食
総合栄養食で栄養補給は十分可能です。ですが、それだけじゃ猫ちゃんが飽きちゃうんじゃ…と心配された方もいるはず。たしかに、きまぐれな猫ちゃんたちを満足させるためには、もっといろんなものを食べさせてあげたいですよね。
そんな時には、間食を出してあげましょう。間食は、いわゆるおやつですね。総合栄養食のように、食事のように定期的に与えるものではく、ご褒美としてたまに与えることを想定したものです。間食には、適切な給与回数や量が決められています。
ちゅ~る好きな子多いよね。実は、うちの子も大好きで毎日欲しがるんだよー。
【キャットフードの分類③】療養食
療養食は、獣医師の指導のもとに与えられる特別なごはんです。体質や患っている病気に配慮した栄養素が入った食事なので、療養食はこういうもの、と決まっていません。また、症状によってはごはんをやわらかくするなどの加工が必要な場合もあります。
【キャットフードの分類④】その他
その他のキャットフードは、総合栄養食・間食・療養食のいずれにも当てはまらないごはんです。
総合栄養食だけではなんだか心配、猫ちゃんの好きなものを食べさせてあげたい!と思う方も多いのでは?総合栄養食以外に個別に与えるサプリメントだったり、猫ちゃんの好きな食材を使った副食が、その他に分類されます。
副食は、間食とは違い、栄養補給を前提としたごはんです。そのため、総合栄養食などの主食と一緒に出してあげる必要があります。
これら4種類のうちどれか一つを与えればいい、というわけではなく、状況や猫ちゃんの様子に合わせて適切なタイミングで出していく必要があります。
なるほど~。うちの子は生まれて1年経ってないんだけど、総合栄養食とサプリメント食べさせたら元気な子に育つかな?
ちょっと待って!キャットフードを選ぶ基準はこれだけじゃないの。年齢によってごはんを変えるのも、とても大事よ。
キャットフードは年齢によって変える?
人間に離乳食があるように、猫ちゃんにも離乳食や年齢に合ったごはんがあります。でも、どんな年齢の猫ちゃんにどんなキャットフードをあげればいいのかわからないですよね。年齢によってどのような違いがあるのでしょうか?
生後4週間まで | 子猫用ミルク | 人肌に温めたミルクを用意 |
生後4週間~1歳 | 幼猫用のキャットフード | 最初は柔らかめ、生後7ヵ月以後はかために |
1歳~ | 成猫用のキャットフード | ごはんは1日2回に |
6歳~ | 高齢猫用のキャットフード | 低カロリーなものを、複数回に分けて |
10歳~ | 老齢猫用のキャットフード | 少量で栄養の取れるものを |
猫ちゃんの年齢は、大まかに5つのステージに分けられます。年齢によって、食べられるものや必要な栄養が変わってくるので、キャットフードを選ぶ際には、年齢に合わせた適切なごはんを探してあげましょう。
特に、幼年の猫ちゃんや老齢の猫ちゃんには、食べられる柔らかさや量を適切に調整してあげないといけません。
年齢別のキャットフード選びにはこの記事も参考になりますよ。
キャットフードのドライとウェットとは?
キャットフードを選ぶときに、ウェットやドライと書いてあるパッケージを見たことがあると思います。しかし、どのような違いがあるのか、考える方は案外いないのでは?実は、このウェットとドライもキャットフードを選ぶ上でとても大事なポイントとなります。
ウェットとドライは、水分量と製造方法の違いによって以下のように分類されます。
- ドライ
- ソフトドライ
- セミモイスト
- ウェット缶詰
- ウェットその他
【キャットフードの水分量①】ドライ
ドライは、水分量が10%以下のものとされています。水分量が13%以上になってしまうとカビが生える危険性があるため、安全性に配慮された水分量となっています。また、加熱発砲処理された固形状のものであることが多いです。
【キャットフードの水分量②】ソフトドライ
ソフトドライは、水分量が25~35%のものとされています。ドライより水分量が多く、ややしっとりとしているので、この状態を保つための湿潤調整剤が使用されています。加熱発泡処理が施されています。
ドライに分類されるフードは、穀物類や肉、魚粉など幅広い材料が使用されており、栄養バランスに優れたものが多いとされています。
【キャットフードの水分量③】セミモイスト
セミモイストは、25~35%の水分量を含んでいます。ソフトドライ同様、湿潤調整剤が使用されていますが、発泡はしておらず押し出し機によって製造されるものが該当します。
【キャットフードの水分量④】ウェット缶詰
ウェット缶詰は、水分量が75%程度とされています。高い水分量のため、殺菌処理を施されたのち缶詰にされます。
【キャットフードの水分量⑤】ウェットその他
水分量はウェット缶詰と同程度で、殺菌処理も同様に施されています。アルミトレー、レトルトパウチされたものがその他に分類されます。
セミモイスト、ウェットに分類されるフードは、その水分量を保つための材料が使用されています。
水分量と製造方法の違いによって5つに分類できますが、実際の表記はウェットがひとくくりにされています。
しかし、水分量が違うことで猫ちゃんにとってどんな影響があるのでしょうか?水分量が違うだけで、何を食べても同じなのでは?と思いますよね。実は、水分量の違いは結構大事なことなんです。
老齢の猫ちゃんは、硬いドライフードではうまく食べて消化することができない…若い成猫ちゃんは、柔らかいウェットフードでは物足りなかったり…また、ドライ・ウェットでそれぞれ使用される原料も変わります。そして何より、猫ちゃんの好みがあります。
ドライかウェットかを知るだけでも、猫ちゃんにどのような効果があるごはんなのかがわかってしまうんです!
そうか、ドライかウェットだけでも栄養の違いがあるんだ!でも、こんなにいろいろ分類があったら選ぶの難しいよ~
大丈夫!ごはんを決めるのに悩んだときは、パッケージにあるラベルを確認するの♪
手作りする時はこちらの記事も参考にしてみてください。
キャットフードのラベルを確認することが選ぶ時のポイント!
キャットフードに限らず、食べ物には必ずラベルがありますよね。このラベルには、このキャットフードがどんな種類なのか・どんな猫ちゃん向けなのか等、猫ちゃんにとって大事なことが書かれているので、ぜひ確認してほしいです!
でも、大事なことって何?どこを見ればいいの?と疑問に思いますよね。どんなことが書かれているのか、確認してみましょう。
まず一番上に、どの動物向けのペットフードなのかが書いてあります。まずはキャットフードかどうか、チェックしてみましょう。
そしてここがとても大事。このペットフードがどのような分類なのかが書かれています。総合栄養食、間食、療養食…求めている栄養に合ったごはんを選んであげてください。また、どんな年齢向けのフードであるかも書かれていますので、こちらも合わせて確認してみてください。
その次に、内容量です。うちは猫ちゃんがいっぱいいるから、量のあるものがいい!うちの子は小食だから、そこまで量はなくていいかな…といったこだわりがある方は、キャットフードを選ぶ基準の一つにしてみてください。
そして、与え方。どのくらいの量を与えればいいのか、1日に何回食べさせればいいのかが書かれています。少ないのはもちろん、多すぎてしまうのも、猫ちゃんにとってよくありません。選ぶ際にはあまり気にしなくても大丈夫ですが、ごはんを与えるときには、確認してみてください。
真ん中には、このペットフードにどのような食材・栄養素が含まれているのかが書かれています。メーカーによって少しずつ組成が違うので、猫ちゃんに必要な栄養が入っているか、確認しましょう。また、水分量を確認することも忘れずに!引用した画像では、水分量が12%以下なのでドライフードであることがわかります。
ペットフード安全法によって、ペットフードのラベルには以下の記載が義務付けられるようになりました。
- ペットフードの名称
- 賞味期限
- 原材料名
- 原産国名
- 事業種別と事業者名、住所
また、薬事法や公正競争規約等により、以下のような言葉をペットフードのパッケージに書くことはできません。
- 〇〇病予防に効果があります
- 無添加(一切添加物を使用していない場合のみ記載可能)
定められたルールを守っていないキャットフードは、品質にも不安がありますよね…このような表示がないかどうかも、キャットフードを選ぶポイントにしてみるといいかもしれません。
キャットフードの選びにこの記事も参考になりますよ。
まとめ
- キャットフードは猫ちゃんに必要な栄養素が入っているペットフード
- キャットフードは総合栄養食・間食・療養食・その他に分類される
- 年齢によってごはんを変える必要がある
- キャットフードを選ぶのに必要な情報はラベルに書いてある
キャットフードを選ぶには、さまざまな条件があります。しかし、ラベルにはキャットフードを選ぶために大事な情報がたくさん書かれているので、きっとあなたの猫ちゃんに合ったキャットフードを選ぶことができます。
ペットフードの定義なんて考えたこともなかった。でも、見た感じ人が食べるものとそんなに変わらないのかな?