なるべく良いキャットフードをあげたいという貴方!ぜひ参考にしてください。グレインフリーのメリットやデメリット、穀物アレルギーについてもお話します。後半はおすすめのグレインフリーキャットフードも!一緒にグレインフリーについて考えていきましょう♪
グレインフリーってなに?
グレインというのは「穀物」のことです。この穀物類を原材料から除いて作られている食品のことを「グレインフリー」と呼びます。
つまり、グレインフリーのキャットフードとは穀物類を使用しないで作られたキャットフードということです。
穀物の種類は様々ですが、特にキャットフードによく使用されている穀物類はこちらです。
- 小麦
- トウモロコシ
- オーツ麦
- 大麦
- イネ(お米)
たまに勘違いしている方もいるようですが、芋の仲間は穀物ではありません。キャットフードにはサツマイモが使用されることがありますが、これは穀物ではないので、グレインフリーと書いてあるフードに入っていても問題はありません。
キャットフードのパッケージを見てみると、グレインフリーのものは分かりやすい場所に記載されていることが多いですよね。では、グレインフリーはなぜわざわざ大きく記載するほどのポイントとなっているのでしょうか?
グレインフリーのキャットフード・いいところ
猫本来の食生活
猫はもともと、完全に肉食の動物です。人間に飼われる以前は、ネズミや小鳥、虫などの小さな生き物を捕らえて食べていました。
今でも、動くものを見るとその本能を発揮し、獲物を狩る動きをしますよね。
完全肉食生活だった猫の身体は、動物性のタンパク質を一番必要としています。動物性タンパク質が最も消化しやすい身体になっている猫にとって、穀物は消化器官に負担がたまりやすいものなのです。
この消化に負担がかかる可能性のある穀物を一切なくして、野生の頃の猫のように健康的で正しい姿にしよう!というのが、グレインフリーを選ぶひとつの目的になります。
猫には穀物アレルギーがある
食物アレルギーは人間でも心配で気をつけていることの一つだと思いますが、もちろん猫にとってもそれは変わりません。
食物アレルギーの種類は様々ですが、穀物にもアレルギー反応を示す猫がいます。
- 身体が痒くて噛んだり引っ掻いたりする
- キャットフードを食べた後に吐いてしまう
- 下痢が何日も続く
・・・など
このような症状が出たら、獣医師に相談しアレルギーを特定しなければなりません。(もちろんアレルギー以外に原因がある可能性もあるので、どんな症状が出ているか細かくチェックしてくださいね)
穀物が原因なら、それを取り除いた食生活にしなければなりません。そう言った場合に、グレインフリーと書いてあるキャットフードは安心して与えることができます。
後で詳しく説明をしますよ〜
グレインフリーのキャットフード・デメリットもある
グレインフリーのキャットフードを選んでいると、「絶対にグレインフリーが良い!これさえあれば猫は健康!」という気持ちになったり、実際そのように書いてあるネット記事や商品を見かけます。
しかし、グレインフリーにはデメリットもあり、そこをしっかり把握していなければなりません。細かく見ていきましょう。
栄養のバランスを整えにくい
猫に最も必要なのは動物性タンパク質だと先ほども言いましたが、それは確かです。しかし、すべてのタンパク質を動物性で摂取するのはいささかバランスが良くありません。
例えば、タンパク源を肉のみに頼っていると、リンを多く取りすぎてしまいます。リンは猫にも必要な栄養素ですが、多量に摂取してしまうと腎臓病を進行させてしまうこともあります。
穀物や野菜は低リン食材でありながら、猫に必要な必須アミノ酸を含んでいます。野菜類をしっかり含んでいて、リンの数値が高くならないならグレインフリーもとても良いものだと思いますが、ただ穀物を無くしただけのキャットフードでは栄養面に偏りが出てしまうこともあるようです。
高価なものもある
グレインフリーのキャットフードを調べていると、値段の高さにまず目がいってしまいますよね。やはり肉や魚がメインとなるグレインフリーのフードは、原材料が高くなってしまうようです。
毎日あげるキャットフードだからこそ、いいものを食べて欲しいという気持ちはあるけど、金銭的に難しい・・・という方も多いと思いますが、無理をして高価なものをあげると続きません。
さらに、猫はストレスに敏感なので、餌が変わることがストレスにつながることもあります。猫の気に入ったものがグレインフリーでなくても、ストレスをかけずに美味しく食べてもらうことを大切にしていきましょう。
肉・魚にアレルギーがある猫には不向き
穀物アレルギーの場合はグレインフリーが大切ですが、肉や魚にアレルギーがある猫には、グレインフリーのキャットフードをあげるのは難しいでしょう。
アレルギーのある猫はただでさえ食べられる食材が限られてくるので、なるべく飼い主側から絞ってしまうのは避け、猫が食べられる食材の中で、お気に入りを見つけ、栄養バランスを整えてあげるのがいいですね♪
アレルギーの特定について
グレインフリーは穀物アレルギーのある猫に向いているという話をしましたが、まずアレルギーがあるかどうかを知らなくてはいけませんよね。
猫の食物アレルギーは特定が難しく、長い時間と労力がかかります。しかし大切な飼い猫のために、少しでも安心して暮らしていけるよう、アレルギーチェックについて知っておきましょう。
食物アレルギーかも?と思ったら
嘔吐、激しいかゆみ、下痢などの症状が続く場合、食物アレルギーの恐れがあります。まずは獣医師に相談し、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の特定をしていきましょう。
アレルギーは大きく分けると穀物や肉、魚などが挙げられますが、どの食物がアレルゲンなのかを調べる必要があります。その前に、本当に身体の不調の原因が食物アレルギーなのか?ということを調べます。
食物アレルギーかどうか調べる
食物アレルギーなのか、別の原因があるのかを調べるために、普段食べているキャットフードから療法食に切り替えます。
療法食とは、アレルギーの原因となる要素を除いた食事のことです。これを与えて不調が改善したら、なんらかの食物アレルギーだとわかります。
食物アレルギーの種類を特定する
食物アレルギーと確定したら、次にどの食物がアレルゲンなのかを調べていきます。
普段食べているキャットフードの原材料から、ひとつずつ原材料を抜いたものを順番に試していき、症状が改善した時に抜いてある食材がアレルゲンだと特定できます。
例えば、普段食べているキャットフードに穀物、肉、魚が入っているとします。食物アレルギーと確定したら、穀物なしのフード、肉なしのフード、魚なしのフードを療法食として与えます。そして肉なしのフードを与えた時に体調が良くなったら、肉がアレルゲンだということです。
この療法食での治療は獣医師さんがしっかり監修してくれます。勝手に療法食をやめてしまったり、人間の食べ物を安易に与えたりしないようにすることが大切です。
しっかり獣医師さんの言うことを守りましょうね
グレインフリーのキャットフード・正しい選び方とポイント
選択肢をたくさん調べる
グレインフリーのキャットフードと言っても、様々な種類があります。まずはどんなキャットフードがあるのか調べ、選択肢を増やしましょう。
可能なら獣医師さんと相談し、飼い猫がどんな栄養を必要としているのか確認しながら、高品質のフードを選びましょう。
パッケージの表示を確認する
キャットフードを作っている会社によって、穀物の解釈が微妙に違っていることがあります。
栄養バランスを整えるために、本来穀物である食材を独自の解釈で「穀物ではない」と明言し、グレインフリーと表示していることもあるようです。パッケージの成分表示や原材料をよく確認しましょう。
お財布としっかり相談する
毎日食べるものなので、高すぎると買い続けるのが難しいということもあります。長く続けるためには、お財布とも十分相談しなくてはなりません。
- 毎月どのくらいの量が必要なのか
- どのくらいの金額になるのか
- 継続的に続けられる金額なのか
これらを計算した上で、価格帯を決めるのがいいですね!
猫の好みを把握する
飼い猫が今まで食べてきたキャットフードの、どういうところがお気に入りなのかを把握しておくと、グレインフリーも選びやすくなります。
お肉の香りが好き?魚の香りが好き?大きさや形が好き?いろいろあると思うので、普段食べている様子をよく観察してみるのがいいですね。
その上で気に入りそうなフードを試してみてくださいね。
ドライとウェット・それぞれの良さがある
キャットフードにはドライと呼ばれる、いわゆるカリカリのフードと、ウェットと呼ばれる水分の多いフードがあります。どちらもグレインフリーのキャットフードがありますが、役割は少し差があります。
ドライフードは、完全にグレインフリーの食事にしたい場合におすすめです。ひとつで総合的な栄養をまかなえ、ウェットよりも安く大量に入っています。しかし毎日の食事をガラリと変える必要があるので、猫に負担がかかることもあります。
ウェットフードは、補助的な栄養をグレインフリーにしたい場合におすすめです。普段食べているドライフードが穀物入りなのであれば、グレインフリーのウェットフードで消化器官に負担をかけずに栄養を補いましょう。
水分を含んでいて食べやすいウェットフードは、ドライフードと混ぜて使ったり、おやつのように食事間のつなぎとして与えられます。歯が弱くなったシニア猫や、口にトラブルのある猫にもおすすめです。
ブランドごとの細かいレビューなどはこちらから。
グレインフリーのキャットフード・おすすめ
グレインフリーのドライフード
ピュリナワン キャット 1歳から全ての年齢に グレインフリー チキン
カリカリの粒とほぐした粒が両方入っているので、食べ応えも食べやすさも兼ね備えた贅沢なキャットフードです。食感の違いにより、猫が飽きることなく食べ続けられそうですね。
小分けタイプで風味が落ちにくく、保存がしやすいのも魅力的です。
ニュートロジャパン ナチュラルチョイス 穀物フリー
栄養バランスが良く、素材にこだわったキャットフードです。グレインフリーのキャットフードにしては、価格も抑えめ。鶏脂や亜鉛を配合し、皮膚・被毛の健康維持をサポートしてくれます。
ビートパルプが含まれているので、軟便の猫にはぴったりですが、普段から硬めのウンチをしている猫には合わないかもしれません。新鮮なお水を絶やさず、様子を見てくださいね。
オリジン キャット&キトゥン
全年齢に対応しているので、多頭飼いのお宅にピッタリです。粒は平たくて噛みやすそうですね。
お肉の種類が豊富なので、タンパク質が偏らずにバランス良しなところも◎。生産者の明記がしっかりしてあるので安心して与えられそうです。
グレインフリーのウェットフード
ウェルネス キャットフード 成猫用(1歳以上) ヘルシーインダルジェンス(穀物不使用)
ゴロゴロとした大きめの素材感で、しっかりした風味と高品質の原材料が特徴的です。食いつきがよく、満足感がある味わいでリピート率も高めですが、お値段もしっかりかかるので使い方をよく検討しましょう。
口コミ評価も高く、安心してあげられるウェットフードの代表的存在のようです。
マルカン サンライズ ナチュラハ グレインフリー
グレインフリーのウェットフードではなかなか価格が抑えめで、お試しに少量でも買えるのが魅力的です。
種類も豊富なので、猫の気分や好みによって味を変えられるのも嬉しいですね。
グレインキャットフード・おすすめ【ブランド】
ちょっとお値段はしますがただ、高いわけではありません。
私達は、一つ一つのキャットフードがどのような材料で、どのように作られているかを実際に見ることはできませんよね。ブランドのキャットフードの良さは品質と、人間が食べても安全な食材で作られているヒューマングレードなので、安心感があるのが特徴です。
ブランドコンセプトもしっかりしている為、こだわりを持ったキャットフードになります。
レガリエ
私が一番お勧めしたいのがこちらのレガリエです。レガリエは2018年に出来たばかりの日本で作られたキャットフードです。
お勧めな理由は、グレインフリーなのはもちろん、原材料の原産国が一つひとつ明記されており、獣医師の方々が監修して作られ、栄養バランスにも安心感があるからです。
最近獣医師さんが監修されているキャットフードは増えてきていますが、材料の原産国が書かれているのは、このレガリエだけです。
私達が食べる物だって、原産地って気になりますよね。原産地が表記できるということは、それだけキャットフードにこだわりがあり、自信があるからだと思っています。
今なら500円でお試しすることが出来ますよ。
カナガン
カナガンはイギリス産のグレインフリーキャットフードです。カナガンも同じくヒューマングレードで作られています。FEDIAF(欧州ペット工業会連合)の厳しい基準で満たされた工場で作られている為、管理も徹底されています。
定期購入をすると、最大で20%オフで購入が可能です。
ジャガー
ジャガーは動物性タンパク質が、多めの80%も入っていることが特徴です。特に成長期の猫ちゃんには動物性タンパク質を多めに与えるのがお勧めです。
ジャガーのキャットフードは匂いが強めですが、香料は入っていなく、新鮮な香りでできています。この香りが猫ちゃんの食欲をそそります。
こちらも同じく定期購入すると、20パーセントオフで購入が可能です。
まとめ
- グレインフリーとは穀物不使用のこと
- グレインフリーは、猫本来の食生活に近づけ、消化器官に負担がかかりにくい
- グレインフリーは価格が高く、栄養バランスが整えにくくなるのがデメリット
- 食物アレルギーは特定するのに時間がかかるが、獣医師の言いつけを守りながらじっくり進めていこう
- グレインフリーにするときは、猫の好みやお財布と相談しながら、成分表示をよく確認して決めること
- ドライとウェットのどちらも使いやすいものがあるので、ライフステージや食生活に合ったものを選ぼう
- ヒューマングレードで安心さをこだわるならレガリエ、カナガン、ジャガーがおすすめ
グレインフリーのキャットフードは、いきなり変えると猫もびっくりするので、時間をかけて慣れていく必要があります。健康的な猫との生活を楽しむために、キャットフードについてもう一度考えるきっかけになれば嬉しいです♪
という方に向けて説明していきます!