猫と暮らす皆さん、キャットフードは何をあげていますか。ドライフードでもウェットフードでも、安いものから高いものまで幅広く販売されているので何を購入するか迷ってしまいますよね。
今回は、キャットフードの選び方と、おすすめの安いドライフードについてご紹介します。
キャットフードの選び方①ドライフードとウェットフードの違い
もちろん値段も見た目も違っているのですが・・・
それぞれの特徴を知っておくと、もっと選びやすくなりますよ!
ドライフードの特徴
単価が安い
人間も猫も、食費をうまく節約していきたいですよね。
ドライフードは一般的にリーズナブルな商品が多く、猫と一緒に暮らす上で、食費を節約することができます。
総合栄養食である
キャットフードで手軽に、必要な栄養がとれるのは嬉しいですよね。
ドライフードは【総合栄養食】のものが多く売られています。既定量を与えることで一日に必要な栄養をとることができます。
毎日同じキャットフードでも、栄養のバランスが考えられているので、安心ですよね。
水分含有量が少ない
ドライフードに含まれている水分量は、一般的に10%以下とされています。そのため、開封後でも長期間保存することができます。
ただし、水分含有量が少ないことで、猫が水分不足になってしまうことがあるので注意が必要です。ドライフードを与える場合には、水を飲みやすい環境を用意しておくことが大切です。
特に腎機能が低下している猫の場合、水分が足りないと症状の悪化をまねく恐れがあります。よく観察するようにしましょう。
固さ
ドライフードは固いので、猫の口腔内の健康維持に役立ちます。意外なメリットですよね。
歯とドライフードがこすれて歯石が落ちたり、歯肉を刺激することで口内炎予防になったりと、人間の歯ブラシと同じような役割をするのです。
しかし、子猫やシニア猫などは噛む力が弱いため、うまく噛むことができません。固いことがデメリットになる場合もあります。
うまく噛めずに喉につまらせてしまうこともあるので、噛む力が弱い猫にドライフードを与える場合には、水でふやかしたり細かく砕いたりと工夫が必要です。
歯周病対策についても気になりますよね。気になる方はこちらをチェックしてみましょう。
香りが少ない
ウェットフードと比較すると、ドライフードは香りが少なめです。猫のごはんの香りが気になるという方は、メリットと感じるかもしれませんが、猫としては物足りないと思うことも…。
香りが少ないことで食欲が湧かない猫もいます。その場合には猫用のふりかけをかけたり、ドライフードを温めたりすると、食いつきが違うかもしれませんよ。
ウェットフードの特徴
単価が高い
ドライフードの単価と比べると、少し高めの商品が多い傾向があります。
猫の食費を抑えたいという方からすると、デメリットと思われる部分です。
総合栄養食ではない場合がある
ドライフードが総合栄養食であるものが多いのに対し、ウェットフードは素材そのままの水煮といったシンプルな商品も多く、それだけでは栄養のバランスが崩れてしまう場合があります。
商品に「栄養補完食」「一般食」「副食」といった表記がありますので、商品の表記をよく見て、用途に合わせて選んでみましょう。
水分含有量が多い
ドライフードと比較すると水分量が多いので、水分補給を兼ねることができます。水分が多めで柔らかい分、消化も良く胃腸にやさしいです。
水をあまり飲まない猫には、ウェットフードで水分補給をしてあげるといいですね。
香りが強い
肉や魚の香りが強いため、猫の食いつきが良い傾向があります。そのため、ウェットフードを食べた後にドライフードを食べなくなってしまう猫も…。
ドライフードの食いつきがイマイチな場合に、香りづけとしてウェットフードを混ぜる方法もあります。
猫もそれぞれ個性があるので、気にしない子は変化がないようです。飼い猫がグルメなのかそうでないのか、ウェットフードをあげてみるとわかるかもしれませんね。
未開封の賞味期限が長い
ウェットフードは密閉容器で販売されているので、未開封の状態での賞味期限はドライフードよりも長いものが多いです。しかし、開封後は劣化が早いため注意が必要です。
猫が不調な時や、食欲がない時に活用できるので、普段はドライフードをあげている方も、ウェットフードもいくつかストックしておくと良いですね。
お得なウェットフードについては、こちらでさらに詳しく解説しています。
ドライフードとウェットフードどちらがいい?
ドライフードとウェットフードの特徴を挙げましたが、絶対にこれがいい!という決まりはありません。どちらの特徴も理解したうえで、猫の個性に合ったキャットフードを選ぶようにしましょう。
「どうしても自分の家の猫に合う食事がわからない!」という方は、ワクチン接種の時などに動物病院で相談してみましょう。いろいろな方法を知っているので、良いアドバイスをくれるはずです。
キャットフードの選び方②添加物
キャットフードの品質を保ったり、栄養バランスを整えたり、風味をつけたりと、キャットフードにはさまざまな添加物が含まれています。その中には、猫にとって危険な添加物もあります。
- 酸化防止剤
- 防腐剤・保存料
- 発色剤・着色料
- 香料
- 増粘剤
- 乳化剤
添加物がすべて猫に悪影響かというと、そうではありません。
しかし、人工の添加物の中には、発がん性を高めたり、染色体異常を起こすものもあるので、成分表をよく見て選ぶようにしましょう。
添加物がどうしても気になる場合、加工後に特定の添加物を使っていない「無添加」のものや、原材料から農薬や化学肥料を使わない「オーガニック」なものなどがあります。
ただし、添加物が含まれていないということは、酸化防止剤や保存料が含まれておらず劣化が早くなります。保存方法を間違えると猫の不調につながることも。
人間と同じく、猫にとっても大切な食事です。品質にも気を配り、健康的に長生きしてもらいたいですよね。
正しい保存方法はこちらをチェックしてみましょう。
キャットフードの選び方③主原料
猫はもともと肉食動物なので、動物性たんぱく質を最も必要としています。そのため、キャットフードに使われている主原料には「肉・魚類」といった動物性たんぱく質が多く含まれていることが理想です。
しかし、販売されているドライフードの中には、本来猫がほとんど消化できないはずの穀物を含んでいるものが多くあります。穀物を入れることで、より安く、安定したドライフードを作ることができるのです。
穀物を含まないグレインフリーのキャットフードは、原材料が高くなるため、販売価格も高いものが多く、流通が少なめです。
キャットフードに穀物が含まれているというのは、人間側の都合でしかないということですね。とはいっても、品質にこだわればこだわるほど猫の食事代がかさんでしまう、というのも事実です。ご家庭に合った納得のいく商品を見つけていきたいですね。
キャットフードの選び方④安いドライフードの選び方
安いキャットフードの多くは、猫が消化しづらい「穀物」や、猫に悪影響を及ぼす可能性がある「人工添加物」が使われています。かといって、穀物が使われていないグレインフリーの商品や、人工添加物が使われていない無添加、オーガニックの商品は値段が高いというのが実情です。
安いドライフードを選ぶ際には、
- 穀物が含まれているものでも、動物性たんぱく質が穀物より多い
- なるべく人工添加物を含まないもの
という点に気を付けながら選ぶことをおすすめします。
添加物について気になる方はこちらもどうぞ。
おすすめの安いドライフード
カークランドシグネチャー
会員制スーパーコストコで販売しているプライベートブランドの商品なので、近くにコストコがあれば安く購入できます。ネットショップで購入の場合、店舗より少し割高になりますが、近くにない場合は年会費と交通費を払うよりは安く購入することができますよ。
たんぱく質は鶏肉が使われています。人工添加物、合成酸化防止剤が不使用です。量が多いので、多頭飼いの方にもおすすめです。猫ちゃんのいるお友達やご近所さんとシェアするのも良いかもしれませんね。
ミオ
日本ペットフードから販売されているドライフードです。合成酸化防止剤ではなく、天然の酸化防止剤が使われています。
味の種類が多いので、飽きずに続けられるというのも、おすすめできるポイントです。安いキャットフードのなかでは、数少ない合成酸化防止剤が含まれていないものなので、その中で味の変化がつけられるのは猫にとってもありがたいですよね。
ファインペッツ
こちらは激安キャットフードではありませんが、品質に対して比較的リーズナブルに手にすることができるの商品です。
合成添加物を一切使用していないキャットフードなので、品質にこだわる方におすすめです。
初回はお試しで安く購入ができるので、おうちの猫ちゃんに合っているかどうか確認することができるのが嬉しいですよね。さらに、定期便で継続していくと、よりリーズナブルに手に入るので、続けていきやすいポイントです。
ホームページには、原材料はもちろん、「ペットを長生きさせる」という思想のもと開発された、商品へのこだわりがぎっしり詰め込まれていますよ。一見の価値ありです。
手作りキャットフードに挑戦
市販のキャットフードのなかでも、人間が食べる食材と同じレベルの素材で作られた「ヒューマングレード」というグレードが存在します。
購入すると価格は高めですが、自分で作れば安全でしかも安くできますよね。
節約したいけど品質も譲れない!という方は、手作りのキャットフードという選択もありですね。
手作りに挑戦したい方は、こちらで簡単レシピもご紹介していますよ。
まとめ
- ドライフードとウェットフードの特徴を理解して、猫の個性に合ったものを選びましょう
- キャットフードに含まれる添加物は猫の身体に悪影響なものもあるので注意が必要です
- 猫は肉食動物なので、動物性たんぱく質が多く含まれたキャットフードが理想的です
- 安いキャットフードを選ぶ時には動物性たんぱく質が多いものと、添加物に注意しましょう
- 安いキャットフードのおすすめを3つご紹介しました
- こだわるなら手作りという選択肢もあります
猫も人間も食事が資本!食費を節約するなかでも、より品質の良いものを選ぶようにしていきたいですね。