こんにちは、あやです。キャットフードって種類がたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。今回は、キャットフードのアイムスを題材に、口コミも参考にしながら、キャットフードを選ぶときの基礎知識を紹介します。
猫に必要な栄養って?
そもそも猫にはどんな栄養が必要なのでしょうか。
肉食動物の猫に必要な栄養は、高タンパク質・脂質・低炭水化物・少量のミネラル・ビタミンです。
タンパク質
タンパク質は筋肉を作ったり、ホルモンや酵素となって、体内で働きます。猫は肉食動物の中でも「真性肉食動物」といって、お肉から生きるために必要なエネルギーや栄養を摂ることができる動物です。ですから、猫にとってタンパク質は絶対必要な栄養素となります。
タンパク質はアミノ酸の組み合わせでできています。猫には生きていくために必要な必須アミノ酸があります。アミノ酸の一種タウリンは、猫は自分の体内で作り出せないので、食事から摂る必要があります。もし、タウリンが不足すると、目の障害や心臓疾患などになります。
脂肪
猫のエネルギー源として脂肪は重要です。脂肪は一日の摂取量は特に定められていません。他の栄養素とのバランスを考えて与えることになります。ちなみにAAFCOが設定しているキャットフードの栄養基準のうち脂肪は9%以上となっています。
炭水化物
猫にとって、炭水化物はそれほど必要ではありません。猫の炭水化物の消化能力は雑食動物に比べると低めです。とうもろこしや小麦、大豆など穀物が原因でアレルギーを起こす猫もいます。炭水化物が含まれている穀物を猫に与えるのは注意が必要です。
毛球症予防のフードの中には、炭水化物の一種である食物繊維の整腸作用を利用するために、食物繊維が7%以上含まれているものもあります。ただし、たくさん摂りすぎると下痢やおならの原因になりますので「適量」が重要です。
ミネラル
ミネラルはカルシウムやリン、カリウム、ナトリウムなど、微量で体液のバランスや神経、筋肉に関する多くの働きがあります。特に骨の材料になるカルシウムは大切です。
しかし、ミネラルの過剰摂取には注意が必要です。たとえば、リンを多く摂り過ぎると骨がもろくなります。また、ミネラルを多く摂り過ぎると結石になりやすくなります。バランスの良いミネラル摂取が大切です。
ビタミン
ビタミンは成長を促したり、健康な皮膚や被毛の維持、病気に対する抵抗力を維持するなど、さまざまな働きをします。また、ミネラルとの関わりが深く、体内の組織構成を助けます。
猫が野菜や果物を食べなくても大丈夫なのは、猫の体内でビタミンCやKを作ることができるからです。しかし、ビタミンA、B2、B6、Dなどは作れませんので、キャットフードから摂ることになります。
アイムスのキャットフードについて①特徴や成分はどうなの?
特徴
アイムスのキャットフードは年齢別に、子ねこ用・成猫用・シニア猫用と分かれています。また、室内飼育用、体重管理用、毛玉ケア、下部尿路とお口の健康維持、避妊・去勢後の健康維持など目的別にいろいろな種類があります。
アイムスのキャットフード成猫用1.5kgは、Amazonや楽天市場などのネット通販で900円台~1000円台で売られており、お値段もお手頃です。
成分
アイムスのキャットフードにはどういう成分が含まれているのでしょう。
「成猫用 インドアキャット チキン 1.5㎏」の成分を調べてみました。
肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物 性タンパク、大麦、油脂類(鶏脂)、家禽類、食物繊維(ビートパル プ、オリゴ糖)、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、 コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、 鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化 防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT)
保証成分値 | |
タンパク質 | 30.6%以上 |
脂 質 | 12.6%以上 |
粗繊維 | 3.0%以下 |
灰 分 | 7.0%以下 |
水 分 | 7.5%以下 |
その他含有成分 | |
カルシウム | 1.1% |
リン | 1.1% |
マグネシウム | 0.10% |
タウリン | 0.18% |
ビタミンA | 50,000IU/kg |
ビタミンC | 180mg/kg |
ビタミンE | 230IU/kg |
オメガ3脂肪酸 | 0.05% |
オメガ6脂肪酸 | 2.0% |
アイムスのキャットフードについて②原材料はどんなのが使われているの?
原材料は多い順に記載されています。アイムスのキャットフードでは肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物性タンパクの順に多く含まれています。猫に必要なビタミン・ミネラルも含まれています。保証成分値のタンパク質と脂質の数値はAAFCOの栄養基準を満たしています。
タンパク質
タンパク質は30.6%と高く、AAFCOの基準を満たしています。しかし、肉類の表示内容はあいまいです。
肉類のチキンミールは鶏の皮と肉を乾燥させて粉末にしたもの。チキンエキスは精肉を加工する過程で出た残りカスを濃縮したものです。家禽ミールは鶏や七面鳥などいろいろな鳥の肉を使った粉末です。
これでは、どんな鳥のどこの部位を使用しているのか分かりにくいですよね。また、ミールやエキスの製造過程でどのような材料が使われているかが明らかではありません。
キャットフードとしての最低限の栄養基準は満たしているけれども、原材料の品質や安全性ははっきりしませんね。
参考までに、他のキャットフードのタンパク質表記を見てみます。
キャットフード名 | タンパク質表記 |
ロイヤルカナン | 肉類(鶏、七面鳥) |
ピュリナワン | ターキー |
脂質
脂質はAAFCOの基準では9%以上なので、アイムスの脂質は12.6%と基準より高めに構成されています。脂質は油脂類(鶏脂)や家禽類に含まれていると思われます。
粗繊維
粗繊維とは食物繊維のうち不溶性食物繊維の一部を示しています。食物繊維には水溶性と不溶性があります。
アイムスの原材料を見ると、とうもろこしや大麦、ビートパルプ、オリゴ糖、ユッカが粗繊維にあたると思われます。炭水化物の消化が苦手な猫にとって5種類も必要なのか少し疑問に思ってしまいますね。トウモロコシを摂ることで猫にアレルギーが出ないかも気になるところです。
灰分
灰分とはミネラルのことです。ミネラル類は体の調子を整えるために少量ですが必要な栄養素です。アイムスのキャットフードには、必要な種類のミネラルが含まれています。
酸化防止剤
酸化防止剤は、キャットフードが酸化しないために使われています。アイムスには5種類の酸化防止剤が使われています。
そして、残り2種類のBHAとBHTは科学的に調合された合成酸化防止剤です。
BHAには大量に摂取すると発がん性があるとの報告があります。BHTには催奇形性があるそうですが、詳しい研究はされていないようです。
参考までに、他のキャットフードに使われている酸化防止剤を示します。
キャットフード名 | 酸化防止剤 |
ロイヤルカナン | BHA、没食子酸プロピル |
ピュリナワン | ミックストコフェロール |
使っている酸化防止剤の種類や数は会社によって違うようですね。
アイムスのキャットフードについて③口コミはどうなの?
アイムスのキャットフード「成猫用 インドアキャット チキン 1.5㎏」のAmazonと楽天市場での口コミを紹介します。総合評価ではAmazonは3.9、楽天市場では4.67です。どちらも高い評価ですね。同商品のAmazonの評価をもう少し詳しく見てみます。全評価件数は82件で、そのうちの52件が星5つ・4つでした。コメントした人の大半が高評価しています。
Amazonと楽天市場での代表的な口コミを以下に示します。
高評価の口コミ
- 食いつきが良い
- 値段が手ごろ
- 健康でお通じが安定している
低評価の口コミ
- 猫が食べない
- 下痢をする
- ウンチが臭い
食いつきが良いというコメントはかなりの数ありました。アイムスのキャットフードは猫が好きな味なのでしょうね。ただ、猫によって、好き嫌いや、体質に合う合わないがあるようです。
他のキャットフードの口コミが気になるならこちらの記事もおすすめ。
アイムスのキャットフードについて④どんなシリーズがあるの?
アイムスのキャットフードはお手頃であり、猫ちゃんたちがよく食べてくれるのが人気の秘密です。沢山の猫ちゃんを飼っているご家庭には救世主な商品ですよね。
その上種類は豊富にありますので、猫ちゃんの体調や成長に合わせて選ぶとより猫ちゃんたちも喜んでくれますよ。その中でも今回は成猫用のシリーズを紹介します。
アイムスキャットフード・成猫用インドアキャットシリーズ
アイムスキャットフードの成猫用でおすすめなのがこちらのインドアキャットシリーズです。
アイムスキャットフード・体重管理用
うちの猫ちゃんが太っちゃった!でも、猫ちゃんのダイエットって何してあげたらいいの?!そんなお悩みについてはこちら。
アイムスキャットフード・毛玉ケア
植物繊維が配合されているから毛玉の形成を防いでくれますよ
アイムスキャットフード・避妊・去勢健康維持
アイムスキャットフード・FLUTHケア
猫ちゃんのお口のケア、気になりませんか?猫ちゃんが長生きするためには歯の健康も実はとっても大切です。健康についての記事はこちら。
また、猫ちゃんたちには食べやすい高さや、深さのあるエサ皿を選ぶのがとても大事なんです。猫ちゃんが美味しくしっかり食べてもらえるようエサ皿も選んであげてくださいね。
まとめ
- 猫に必要な栄養は高タンパク質・脂肪・低炭水化物である
- アイムスのキャットフードは米国飼料検査官協会(AAFCO)の栄養基準を満たしている
- 肉類の原材料が不透明なのが気になる
- 酸化防止剤は5種類使われている
- アイムスのメリットは手ごろな価格で猫の食いつきが良く、デメリットは猫の好みが分かれる
- アイムスのシリーズは種類が豊富なので健康や年齢別で選びやすい
室内飼いの猫は自分で食べる物を選べません。飼い主として、原材料や添加物などもチェックして、猫が喜んで食べ、なおかつ健康にも良いキャットフードを選びたいですね。
そのAAFCOが設定しているキャットフードの栄養基準のうちタンパク質は26%以上となっています。