こんにちは、しんじです。
かわいい外見に加えて、人懐っこい性格のスコティッシュフォールド。人気品種ランキング9連覇中で、大人気You TuberのHIKAKINさんも飼い始めたことで、さらに話題になりましたよね。
そんなスコティッシュフォールドとはどんな猫なのでしょうか?その歴史から特徴、性格、育て方の全てを紹介します!
スコティッシュフォールド誕生の歴史
スコティッシュフォールドは、1961年スコットランドの中部「テイサイド」という地域の農家で、耳が折れて生まれてきた白猫のスージーが起源といわれています。
2歳になったスージーは複数の子猫を出産したのですが、その子猫の中にも折れた耳を持つメスの子猫がいました。このことから、折れた耳は遺伝によるものとわかり、計画的な繁殖が始まりました。
スージーの娘はブリティッシュショートヘアのオスと交配が開始され、1971年には数匹の折れ耳の猫がアメリカの遺伝学者の下へ移送されました。
その後、ブリティッシュショートヘアとアメリカンショートヘアとの品種改良が繰り返されて、1994年に「スコティッシュフォールド」と種が公認されました。
スコティッシュフォールドの特徴
スコティッシュフォールドの特徴をまとめてみました。
- 大きくてまんまるの目と頭
- ふっくらとしたマズル(口のふくらみの部分)
- ずんぐりむっくりの体型
- 短い足
- 長めのしっぽ
- 折れ耳
- 長毛種と短毛種がいる
また、大きさに関しては、
- オスで3キロ〜6キロ
- メスで3キロ〜5キロ
が平均的な体重で、体長は60センチくらいになります。
トレードマークは耳
スコティッシュフォールドといえば折れ耳が特徴的ですが、実はピンと立ち耳の子もいるのです。立ち耳のスコティッシュフォールドを別名「スコティッシュストレート」ともいいます。
実はスコティッシュフォールドの子猫は、みんな立ち耳で生まれてきます。生後2〜3週間くらいで、徐々に耳が折れ曲がってくるという特徴があります。
また、折れ具合も個体により様々です。根元から折れている子や、耳の途中から折れている子もいます。全体で30%の確率で折れ耳になるといわれています。
スコティッシュフォールドは耳が折れているので、耳の中が湿りやすくトラブルを起こしやすい傾向があります。
スコティッシュフォールドの毛
スコティッシュフォールドには長毛種と短毛種がいますが、全体からみると短毛種が多めです。
長毛種のスコティッシュフォールドは、自然発生ではなく人工的な種です。毛がふわふわ柔らかいので、毛玉ができやすく、抜け毛が絡まってしまうこともあります。
スコティッシュフォールドは短毛種が一般的です。毛並みがよく触り心地も最高です。
毛色や模様に関しては、
- ソリッド(単色)
- タビー(縞模様)
- キャリコ(三毛)
など、さまざまなタイプが存在します。
こちらも特徴的な猫たちです。気になるのはどの猫ですか?
スコティッシュフォールドの性格
スコティッシュフォールドは甘えん坊で人懐っこく、穏やかな性格です。臆病で寂しがりやな子も多く、物音を怖がってしまったり、お留守番が苦手な子もいます。
可愛いから…と構いすぎてしまうと、飼い主から離れられなくなり、【分離不安症】という心の病気にかかりやすくなってしまいます。適度な距離を保つようにしましょう。
スコティッシュフォールドは性別によっても性格が異なります。
オスは甘えん坊が多いです。メスはツンデレで素っ気ない行動をすることがあります。さらに、長毛のメスは人と過ごす時間より、一人の時間を好む傾向があります。
また、猫のなかではあまり活動的ではなく、運動不足から太りやすい傾向もあります。泣き声も小さく、おとなしい種類の猫だといえます。
完全に室内だけで生活していると外が苦手になりやすいので、動物病院に出かけるときなどは大変苦労してしまうことも・・・。キャリーケース慣れをさせるために、日頃からキャリーケースに入ってもらう練習をおすすめします。
サバトラも、ツンデレさんです。
スコティッシュフォールドの育て方
スコティッシュフォールドは運動量が少ない猫なので、積極的に運動させてあげましょう。
猫じゃらしなどのおもちゃで遊んであげると、一緒に遊べて運動にもなるので良いことづくしです。また、キャットタワーやキャットウォークを置いてあげるのもよいと思います。
猫ちゃんの運動やダイエットについては、こちらからどうぞ。
スコティッシュフォールドは他の猫よりも骨が弱いという特徴があります。
関節の負担を減らすため、フローリングは避けたほうがよいでしょう。
タイルマットは、防音効果もあり、お洗濯もできるので気軽に使えるアイテムです。
スコティッシュフォールドは耳が折れているので、耳の中が汚れやすいです。
耳が汚れているときは、綿棒やコットン、ガーゼなどでやさしく拭きとってあげましょう。
知らない方も多いですが、スコティッシュフォールドの折れた耳は、骨の形成異常が原因です。そのため、他の猫にはない身体的特徴があります。
他の猫種に比べて、関節炎を発症するリスクは約2.5倍もあるといわれています。さらに、メスの発症率はオスの1.5倍になるといわれています。
スコティッシュフォールドが罹りやすい病気
軟骨異形成症候群
手や足の骨に軟骨の塊ができてしまう病気です。発病すると、骨の変形や歩行異常などの症状が出ることがあります。治療法はなく、鎮痛剤や消炎剤での対処療法しかありません。遺伝から発症するため、予防策はありません。
肥大型心筋症
心臓病のひとつで、心不全などを引きおこす危険があります。後遺症で麻痺がでたり、突然死してしまう危険性もありますので、定期的な猫ドックを受けるとよいでしょう。
尿路結石症
尿路結石症にも注意が必要です。味の濃いものを与えると発症しやすくなります。
特にオス猫に多く、
- 尿量が少ない
- 頻繁にトイレに行く
- トイレに行くのに尿が出ていない
- 血尿
などの症状が出ます。普段からマメにトイレチェックをするとよいでしょう。
不調や病気について知っておくと、いざという時に助かりますよね。
まとめ
- スコティッシュフォールドという種は1994年に公認された
- 折れ耳と立ち耳、長毛種と短毛種がいる
- 猫なのに甘えん坊で人懐っこく、まるで犬のような性格
- 骨が弱いので、フローリングは避けたほうがよい
- 軟骨異形成、心筋症、尿路結石に罹りやすい傾向がある
今回は、人気品種ランキング9連覇中のスコティッシュフォールドをご紹介しました。甘えん坊で人懐っこく、折れた耳が何とも言えない可愛さですよね。興味がある方は是非育ててみてはいかがでしょうか♪