市販のキャットフードをあげるだけじゃ物足りない!!とお思いの飼い主さんもいると思います。
そんな方は、猫ちゃんに手作り料理をあげたい!!となるのではないでしょうか?
愛情のこもった手作り料理であれば、猫ちゃんのお口に合えばきっと喜んでくれますよ!!
ですが、しっかりと猫ちゃんのことを知った上で料理を作らないと、体調を崩す原因になってしまいます。
今回は猫ちゃんに手作りごはんを作ってあげる上で知っておきたいことや、ちょっとしたレシピの紹介をしていきたいと思います!!
手作りとキャットフードのメリット、デメリット
手作りって愛情があって素敵ですよね。
ですが、一歩間違えると猫ちゃんの健康に被害がでることもあります。
手作りにするか、市販のキャットフードにするかはじっくり考えて決めなければいけません。そこで、いくつかメリットとデメリットを上げましょう。
手作りのメリット、デメリット
手作りごはんを作ってあげるのは愛情があってとても良いことだと思います。
ですが、何も知識が無い状態で作ったごはんを猫ちゃんが食べてしまったら、体調を崩してしまうかもしれません。
手作りごはんとキャットフードを比べて、飼い主さんや猫ちゃんにとって、どちらをあげるべきなのか考えてみてはいかがでしょうか?
手作りのメリット
- 食材を選ぶ事ができるため、猫ちゃんがどんな物を食べているか把握できる。
- アレルギーがある猫ちゃんなど、特別食べてはいけない食材がある子には、その食材を使用しないということができる。
- 新鮮な食材で手作りすることで、品質の良い食事を取らせることができる。
- 猫ちゃんの好き嫌いを考えて食材を選ぶことができる。
- 危険な添加物を使用しないため、安心で安全。
- アレンジを効かせて飽きさせないように作ることもできる。
手作りのデメリット
- 食べてはいけない食材を把握する必要がある。
- キャットフードのような防腐剤なども使用しないので、日持ちしない。
- 調理に時間がかかる。
- 猫ちゃんの嫌いなものを出してしまったときに、食べてくれない。
- カロリー計算などの栄養管理が難しい。
- 場合によってはキャットフードよりお金がかかる。
キャットフードのメリット、デメリット
キャットフードのメリット
- 猫ちゃん用に作られているため、栄養バランスが適切であることが多い。
- 腐りにくく、日持ちする。使用期限を把握できる。
- 調理の必要がないため、餌やりが手軽にできる。
- 猫ちゃんにとって危険な食材が含まれていない。
キャットフードのデメリット
- 手作りに比べて新鮮さが確保できないため、品質は悪くなる。
- 防腐剤などに危険な添加物が使われている場合がある。
- アレルギーを持っている猫ちゃんだと、アレルギー成分の含まれていないキャットフードを探すのが大変。
簡単!!手作り猫飯初挑戦に最適なレシピ3選
普段から同じキャットフードばかりあげていると、猫ちゃんがキャットフードの味に飽きてきちゃうことがあります。
飽きさせない方法の一つとして、猫用ふりかけなんてものをキャットフードにかけてあげるという方法もあります!!
それでも飽きてしまったら?そんな時、手作りのご飯をあげれたらなぁ…と思いませんか?
まずは簡単なものから始めて、どんどんステップアップしていきましょう♪
猫の手作りご飯【動画で簡単レシピ】
猫のご飯を作ってみたいと思ってもどんなふうに作ったらいいのかわからなくて作れないって方はぜひ、動画を見ながら作ってみましょう!
その中でおすすめな2つの動画を見つけました。料理の仕方はもちろん盛り付け方などとても参考になりますよ。
鶏肉も野菜も入っているので、とても健康にもいいですよね。動画の猫ちゃんも美味しそうに食べているのが作りたいって気持ちにさせられる動画です。
こちらはタンパク質がたっぷりとれるレシピになります。食感も楽しめそうなレシピです。
赤魚とオクラ
少し材料や手間が増えますが、そこまで複雑じゃないので作りやすいと思います。
材料
- 赤魚の切り身 1つ
- オクラ 1/2本
- リンゴ酢 数滴
- トマト 1/4
作り方
- 赤魚を沸騰したお湯でしっかりと火が通るまで茹でます。
- 茹でた赤魚をお皿などに移し、しっかりとほぐします。このとき、骨によく注意して取り除きます(猫ちゃんのお腹で刺さると危ないので)
- オクラはみじん切りにし、リンゴ酢を数滴混ぜます。
- トマトもみじん切りにし、オクラとトマトを赤魚の入ったお皿にいれ、よく混ぜたら出来上がりです!!
飼い主さんも食べられる!?ひじきの混ぜ御飯
猫ちゃんのご飯を作りながら、飼い主さんの分も作れちゃうレシピです。
飼い主さんが食べる分には、梅干しやドレッシングなどのトッピングをしないと味気ないと思います。
材料
鶏肉 | 適量 |
ひじき | ひとつまみ |
エリンギ | 適量 |
ごま油 | 大さじ1杯 |
鰹節 | 適量 |
白ごはん | 適量 |
作り方
- ひじき、鶏肉、エリンギをみじん切りにし、混ぜ合わせます。
- 混ぜ合わせた食材を、ごま油で鶏肉に火が通るまで炒めます。
- 炒めた食材をご飯と混ぜ、鰹節をかけて完成です。
白ごはんは柔らかめに炊くか、水でふやかすと食べやすいと思います。
これからごはんを作り始める方へ
毎日作ってあげるのは大変ですし、慣れない間は栄養の調整も難しいと思います。なので、普段はキャットフード、ときどき手作りくらいでいいと思います。
肉類、魚類、卵、野菜といったものをバランスよくあげるのが望ましいです。塩などの調味料は猫ちゃんには不要なので使わないようにしましょう。
成長によって必要な栄養も、栄養バランスも変わってくるので、しっかりと調べた上でバランスを考えて作るのが良いと思います。
穀物も食べてもらうことはできますが、消化にあまり良くないので好みに応じて食べさせてあげる程度で良いです。
猫ちゃんが食べると危険な食べ物とは?
猫飯をアレンジしたり、自分で創作したりするとき、気をつけなければいけな点があります。
アレルギーとは関係なく、猫ちゃんが食べてはいけない食材があり、人間が食べれるものでも、猫ちゃんにとっては猛毒になる場合もあるのです。
命に関わってくるところでもあるので、しっかりと把握した上で作ってあげることが必要になります。
食材 | 食べてしまった場合に起こるかもしれない症状 |
長ネギ、玉ねぎ、ニラなどネギ類 | 貧血、血尿、嘔吐、下痢など |
チョコレート | 下痢、嘔吐、けいれん、運動失調など |
コショウや唐辛子などのスパイス系 | 嘔吐、下痢、肝機能障害など |
生のイカ、タコ、エビ、淡水魚、アサリやしじみなどの二枚貝 | 食欲低下、嘔吐、けいれん、歩行困難など |
アワビやサザエの肝 | 耳のかゆみ、腫れ、発疹など |
卵の白身 | 皮膚や毛のトラブル、疲労、脂肪の代謝障害 |
生の豚肉 | 下痢、嘔吐、呼吸困難、発熱、血便 |
鶏の骨や魚の硬い骨 | 消化器官への障害 |
それでは、食材ごとに詳しい情報をみていきましょう。
長ネギ、玉ねぎ、ニラなどのネギ類
ネギ類には、アリルプロピルジスルファイドという成分が含まれており、これを摂取してしまうと赤血球が破壊されてしまい、貧血を起こす場合があります。
また、この物質は加熱しても毒性は消えないので、人間が食べている物を猫ちゃんが勝手に食べるということにも注意しないといけませんね。
チョコレート
チョコにはカフェインやテオブロミンといった覚醒作用や、運動能力を高める物質が入っています。
猫ちゃんより体が大きい人間には、ちょうどいい効果をもたらしてくれます。ですが、猫ちゃんは違います。
特に猫ちゃんは体が小さかったり、テオブロミンを分解して体外に排出することが難しいので、長く興奮状態が続き、中毒になってしまうことがあります。
コショウや唐辛子などのスパイス系
スパイス類は刺激物のため、猫ちゃんが摂取してしまうと胃腸を刺激して下痢や嘔吐に繋がります。
市販の魚肉ソーセージなどにもコショウなどのスパイス類が含まれている場合があるので、気をつけてあげる必要がありあそうです。
生のイカ、タコ、エビ、淡水魚、アサリやしじみなどの二枚貝
この種類の食べ物にはチアミナーゼという物質が含まれています。この物質は、他にもハマグリやワラビ、ぜんまい、スギナにも含まれます。
このチアミナーゼは、ビタミンB1を破壊してしまうため、食べ過ぎるとビタミンB1が不足してしまいます。
ビタミンB1が不足することで、神経系に障害がおき、歩行障害や視覚障害が起こってしまう場合があるので注意が必要です。
このチアミナーゼは加熱することで破壊できるので、十分に加熱すれば食べれるようになります。
アワビなどのミミガイ科の貝
この種類の貝にはピロフェオホルバルドαなどの成分が含まれています。
この成分を摂取し、日光を浴びると、日光があたった血液が炎症を起こします。
猫ちゃんの場合、日光に当たりやすいのは耳です。耳に炎症が起きるため、猫ちゃんは耳をかきむしり、ひどくなると皮膚が取れたり、皮膚が壊死してしまう場合もあります。
この種類の貝は加熱してもしなくても、猫ちゃんに症状が出てしまう場合があります。
昔から「アワビを食べると猫の耳が取れる」とも言われているため、猫ちゃんの将来のためにも注意が必要です。
卵の白身
卵白にはアビジンという成分が含まれていて、摂取した場合、腸内でビタミンB7と結合する場合があります。結合してしまったビタミンB7は体に吸収されず排出されるので、ビタミンB7が不足してしまいます。
このビタミンB7は、健康な皮膚や被毛を作る、精神系が正常に機能するために必要なものになります。
つまり、ビタミンB7が不足してしまうと、見た目や体力にも影響してしまうわけです。
生の豚肉
生の豚肉にはトキソプラズマという寄生虫が潜んでいる場合があります。
このトキソプラズマ、体力のある成猫が摂取すると、一時的に猫風邪のような症状が出たり下痢になったりします。
ですが、免疫力の弱い猫や老猫の場合は、粘膜炎や体重減少、慢性の下痢などの症状が出る場合があります。
トキソプラズマは寄生虫なので、しっかりと加熱すれば問題ありません。
豚肉は加熱した豚肉を食べることで、毛ツヤを良くしたり、貧血予防になったり、精神の安定につながったりと、良いことがたくさんあるので、時々食べさせるのも良いかもしれませんね。
ただし、消化には悪いので、頻繁にあげることは避けたほうが良さそうです。
鶏の骨や魚の硬い骨
鶏の骨や魚の硬い骨は、消化器官全体を傷つけてしまう可能性がります。
鶏の骨は砕いたときに必ず先が尖ってしまうので、食べてしまった場合は食道を傷つけ、最悪の場合命を落としてしまいます。
魚の骨も同様、缶詰に入っている魚の骨くらい柔らかいものであれば問題はありませんが、硬い骨に関しては消化器官に刺さる可能性もあるので注意が必要です。
骨に関しては、猫ちゃんだけでなく、どのような動物でも症状が発生するため、気をつけなければなりません。
まとめ
- 手作りで作るかキャットフードにするかは、両方のメリット、デメリットをじっくり考えて決めたほうがいいと思います。
- いきなり難しいものに挑戦せず、簡単なレシピから始めてステップアップしていきましょう!!
- 猫ちゃんが食べてはいけない食座をしっかりと知った上で手作りに取り掛からないと、猫ちゃんの体調を崩す原因になってしまいます。
手作りには市販のキャットフードにはないリスクがいくつもあります。ですが、作ってあげた手作り料理を食べてもらえるのは嬉しいですよね。
手作りごはんは猫ちゃんへの一つの愛情表現にもなると思うので、作れそうな人はチャレンジしてみてはいかがでしょう?