キャットフードを低カロリーにしたいと思っているけど、どんなものがいいかわからない・・・という方必見!
どんな猫に低カロリーのキャットフードが必要か、選ぶポイントや注意点などについて詳しく説明します。おすすめのキャットフードもいくつか紹介するので、参考にしてみてくださいね。
低カロリーのキャットフードはどんな猫におすすめ?
代謝が落ちてきたシニアの猫
年を重ねると、猫はだんだんと激しい運動や遊びをしなくなります。もちろん健康で元気なシニア猫もいますが、若い頃と比べると代謝は落ちていると思います。
そんな猫に、若い頃と同じように食事を与えると、栄養が多すぎて体調を崩したり、肥満につながることがあります。かといってキャットフードの量を減らして与えると、今度は必要な栄養まで減らしてしまうことになるのです。
そんな時は低カロリーのダイエットキャットフードがオススメです。食事に対する満足感を与えつつ、低カロリーで栄養過多にならないキャットフードならストレスもたまりにくいですよ。
肥満気味の猫
ぽっちゃりした猫はとても可愛らしいですが、過度な肥満は健康を害する危険があります。獣医さんから「ちょっと太ってるね」と言われたら要注意です。
肥満は様々な病気の原因になるとも言われ、体が重くなると運動もしなくなり、どんどん悪循環に。そうなる前に、まずはキャットフードを低カロリーに変えて様子を見ていきましょう。
肥満が原因となる病気の中で、特に気をつけるべき病気をピックアップしてみました。
- 糖尿病
- 心筋症
- 椎間板ヘルニア
糖尿病はインスリンの不足などにより血中の糖が増える病気です。人間の糖尿病でいう2型糖尿病に似ていると言われています。
おしっこをたくさんするようになったり、しっかり食べているのに毛ツヤが悪化したら要注意です。
心筋症は心臓の筋肉が内側に向かって厚くなっていく病気。心室と呼ばれる部分が狭くなることで、十分な血液が体に送られなくなっていきます。血栓ができると命にかかわることもあるので、大変危険な病気と言われています。
椎間板ヘルニアは太ることで負担がかかりやすい椎間板が磨り減り、激しい痛みを起こす病気です。痛みのせいであまり動かなくなったり、麻痺して自足歩行や排泄ができなくなってしまうこともあるようです。
こういった病気は、肥満によって起こりやすいと言われていますが、同時に予防もできる病気です(もちろん、肥満以外が原因の場合もありますが)。
防ぐためにも、適正体重をなるべくオーバーしないよう気を付けましょう。
低カロリーのキャットフードを選ぶときのポイント
主原料をチェックしよう
猫にとって、最も重要と言われている栄養素は動物性のタンパク質です。動物性タンパク質は、猫にとって消化吸収がよく、筋肉や骨の成長、被毛の成長を助けます。
人間よりもたくさんの動物性タンパク質を必要とするため、効率よく摂取することができる主原料が肉や魚のものを選びましょう。
カロリーを消費しやすい体作りにするサポートをしてくれるので、筋肉量が増え、代謝も上げてくれます。それにより自然と肥満や運動不足の解消へとつながるわけです。
ちなみに、主原料は原材料の表示のところに一番最初に明記されている原料のことです。成分表をしっかり確認する癖をつけると、新しいキャットフードを選ぶときの参考にしやすいですよ♪
グレインフリーを選ぼう
グレインフリーとは穀物不使用のことです。
キャットフードは安価にするために、イネやトウモロコシを使用していることがあります。しかし猫は完全肉食動物です。猫の発育に穀物は必要ないので、なるべく控えたほうがいいでしょう。
穀物は主成分が炭水化物で、体内でブドウ糖となります。ブドウ糖は脂肪分と結びつき、皮下脂肪や中性脂肪に蓄積されていきます。
この脂肪がどんどん溜まっていくと、肥満の猫が出来上がってしまいます。グレインフリーのキャットフードはこういった事態を防ぎ、脂肪がたまりにくい体作りを助けるというわけです。
しかしグレインフリーは少し高価なものもあるので、完全にグレインフリーではなくても、穀物の割合がなるべく低いものを選ぶというのもありですね。
そこも注意が必要にゃん♪
脂質量をチェックしよう
一定量の脂質は猫の発育のためには必要です。
猫にとって消化・吸収がしやすく、エネルギーとして使い易い栄養素だからです。AAFCOの定めた最低基準の脂質量は9%以上で、それを下回ると健康維持に支障が出る可能性があります。
このAAFCOが定めた基準は、世界的なスタンダードとなっており、日本のペットフード公正取引協議会も採用しているもの。
信頼のおける協会が定めた数値ってことです。
高タンパク・高脂質なキャットフードを選ぶと、栄養がしっかり摂れて、なおかつ満腹感があるので食べ過ぎを防ぐことができます。脂質量は9〜20%だと望ましいですね。
先ほど脂肪は肥満のもとだという話がありましたが、脂質は摂っていいの?と思う方もいると思います。脂肪と脂質の違いは、簡単に言うと体についているのが脂肪、栄養として体外から取り込むものが脂質です。
脂質をある程度摂りつつ、炭水化物を減らすことで体内に溜めずにエネルギーとして消費するのを助けることができるということです。うーん難しい(笑)。
- 主原料が肉・魚などの動物性タンパク質であること
- グレインフリーもしくは穀物の含有率が少ないこと
- 脂質量が少なすぎない、9〜20%であること
おすすめの低カロリーキャットフード
では、低カロリーのキャットフードのおすすめを紹介していきます。
猫によって合う・合わないがあるので、ランキングではなく特徴ごとの紹介にはなりますが、口コミが良いものを選んだので是非参考にしてくださいね♪
グレインフリーの低カロリーフード
コンソメの美味しい匂いで、猫の食いつきを良くしているようです。高タンパク・低カロリーの七面鳥、毛並みを良くするのに役立つ海藻を含んでおり、健康的な食事を補助してくれます。
もちろんグレインフリー。人口着色料、防腐剤無添加なので、保存には要注意です。
好き嫌いは激しいようで相性が合わない猫もいるようです。
粒が小さく食べやすそうにしていると評判のナウフレッシュのシニアキャット&ウェイトマネジメントです。
こちらも七面鳥がメインとなっており、サーモンや鴨も使用しています。低温調理によって、風味が損なわれずにフレッシュな味わいが続くので、猫も飽きずに食べ続けてくれそうですね。
粒が丸いことから食べにくそうにする猫もいるようです。シニアの猫にはふやかしたりとひと手間必要かもしれません。
コスパ重視の低カロリーフード
なるべく安価で安心なものを使いたいという方には、低カロリーの入門的なキャットフードを紹介します。
カロリーが大きく表示されているので、カロリー計算をしている飼い主さんに好評です。また、オーツ麦繊維やビートパルプによりウンチのにおいが軽減されるようです。
ニュートロ全体についての記事はこちら。
関節機能への配慮として、グルコサミン、コンドロイチンを配合し、肥満気味の猫の関節をサポートしながら健康な肉体へと導くようです。
保存料が自然由来ということで、安心して与えている飼い主さんが多いみたいです。
粉っぽくなくて汚れにくいと好感触なキャットフードです。オリゴ糖により猫の尿トラブルを防ぎます。
チャックが付いていないので、保存は別容器に移すかしっかり密閉しないと酸化が少し不安かもしれません。
酸化防止についてはこちらの記事をどうぞ。
少量でお試しができる低カロリーフード
1㎏以下の少量で販売しているキャットフードなら、ダイエットフードを試すのにもピッタリです。まずは少量で試してみてから、飼い猫に合ったものかどうか判断するのもいいでしょう。
小さいサイズが4連になっている嬉しいパックです。好き嫌いが分かれても、これならダメージ少なめです。
低マグネシウム設計により、尿トラブルを予防します。
毛玉ケアがしっかりできる腸内環境を整えやすいキャットフードです。275gずつの小分けパックなので風味が損なわれません。
バランスの良い低カロリーフード
- 栄養もしっかり摂ってほしい
- 健康的に少しずつ体重をコントロールしたい
- 体に負担がかかりにくい
と良いとこ取りなキャットフードの紹介です。
トウモロコシが入っていないので、アレルギーのある猫にとって安心です。
油分が足りていないのか、便秘気味になったという声もあるのでそこは注意が必要かもしれません。粒の大きさにはばらつきがあるようです。
猫の種類や年齢のすべてに対応しているので、去勢後すぐの猫もシニアの猫にも安心して与えられます。タウリンの配合により、目や心臓を長くサポートしてくれるようです。
満足感があり、おかわりが必要なくなったという口コミが多く、腹持ちの良さがメリットとしてあげられます。
国産品なので流通の面での心配が少ない商品。小分けパックになっているので、酸化の不安もあまりありません。
ホームセンターなどでもよく見かけるので、どこでも買えるのが嬉しいですね。
名前の通り満腹感が感じられ、食べる量も調節できるようになったと口コミはいいようです。
ヒューマングレード・高品質の低カロリーフード
ヒューマングレードとは、人間と同じ基準で厳選された原材料を使用しているということ。安心の素材で健康的な食事をサポートしてくれます。
粒が大きめで形が独特なアズミラクラシックフォーミュラ。飲みこみにくそう・・・と思うかもしれませんが、ほろほろと崩れやすいのでしっかり咀嚼できます。
クッキーのような食感なので、普通のカリカリとしたドライフードがお好みな猫は、初めのうちは少し戸惑うかもしれません。
毛艶が良くなったという口コミが目立つので、やはりヒューマングレードの高品質なのだと思います。
香ばしくしっかりした味わいが特徴的です。粒がベタベタせず食べやすそうにしていると口コミがありますが、流通の関係で消費期限までが短いため、粒が固まってしまうこともあるようです。
ネットで注文する際は、信頼できるショップから余裕を持って注文しましょう。
低カロリーのキャットフードの注意点
炭水化物に気をつける
先ほども触れましたが、炭水化物は猫にとって消化・吸収が難しく、脂肪となり体内に蓄積されてしまいます。
低カロリーフードの中にはイネ・トウモロコシが主原料となるものもあるので、グレインフリーを明記しているものや、成分表に載っている穀物が少ないものを選びましょう。
食物繊維に気をつける
食物繊維の種類によっては、多く含まれていると便秘を悪化させたり、内臓に負担がかかってしまう恐れがあります。サツマイモなどから自然と摂れる食物繊維にとどめて、過度に食物繊維を含むものはおすすめできません。
キャットフードにはビートパルプという猫のウンチを固めるための栄養を含まない食物繊維が使用されていることがあります。確かにウンチがしっかり固まったほうが、トイレの掃除も楽だし、ウンチがゆるくなる心配はありませんが、便秘は余計に体に悪いですよね。
もともとウンチがゆるい猫にはビートパルプはいいかもしれませんが、猫との相性が悪いこともあるので注意しましょう。
ストレスになるかも?
低カロリーフードは体型をコントロールするのに適していますが、必要な栄養素まで不足してしまうこともあります。
満足感が得られなくてストレスになったり、早く栄養を摂りたくて暴食してしまうこともあります。
そうなると胃に負担がかかるだけでなく、ストレスから体調を崩し、結果として不健康になってしまった、なんてことにもなりかねません。
好きなものを食べさせて、運動を増やす方が健康につながるということもあります。猫をよく観察してキャットフードが猫に合っているか?しっかり確認しましょう。
毎日よく観察してほしいにゃ〜
普段のキャットフードを減らすだけではダメなの?
ダイエットのために低カロリーフードにするのはコストもかかるし手間もかかります。だからと言って、普段食べているキャットフードの量を減らして与えるのは良くありません。
ダイエットのためにと適正量より少ない量を与えると、必要な栄養素も不足してしまいます。
安全に肥満を解消しつつ、栄養はしっかりと摂ってもらうために低カロリーのキャットフードを選びましょう!栄養が不足してしまうと、発育に関わったり、毛ツヤが悪くなったり、ストレスにつながることもありますよ。
運動が大切!低カロリーだけではダメ
室内飼いの猫は、安全に過ごすことができる代わりに運動不足がちになってしまいます。1日に1度は必ず遊ぶ時間を設け、おもちゃを使って運動させるようにしましょう。
また、部屋の中にジャンプや上下の運動ができる場所を作ると、体全体を使った運動ができます。猫も高いところに登ったりするのが好きなので、楽しく過ごせます。
キャットタワーや棚を利用して、縦の動きができるよう工夫してみましょう。
猫の運動のためにハンモックを活用したり、おもちゃを作る記事もご一緒にどうぞ。
まとめ
- 低カロリーのキャットフードはシニア猫や肥満の猫におすすめ
- 選ぶ際のポイントは動物性タンパク質が豊富、穀物が少ない、高タンパク・高脂質であること
- 飼い主が負担にならない程度のこだわりを持って選びましょう
- 低カロリーはストレスに繋がりやすいので、猫をよく観察し無理のない範囲で与えましょう
- 普段のキャットフードを減らして与えると、必要な栄養が摂れなくなるので注意しましょう
- 低カロリーフードだけでなく、体全体を使った運動をさせるようにしましょう
栄養バランスのとれた食事と、毎日の運動は猫の健康をしっかりサポートしてくれます。無理のない範囲で、猫との日々を楽しむためにぜひ実践してみてください!