突然ですが、あなたのお家の猫ちゃんの歯は健康ですか?
2018年にアニコム損保(ペット保険会社)が行った調査によると、年間1,789件の猫の歯または口腔疾患の請求に対して約半数が歯周病に関連するものだったそうです。
それもそのはず。3歳を超えた猫の、なんと7割が歯周病にかかっていると言われているのです。
歯周病予防の基本は、原因となる歯垢を溜めないこと。
そんなしっかり噛むことで歯垢の沈着を抑えるキャットフードについてご紹介します。
こんな症状があったら、歯周病かも
- 口を気にしている
- 口が臭い
- 歯肉が赤く腫れている
- 歯ぐきから血が出ている(茶色い汁が口から出ている)
- よだれがよく出る
- 歯がぐらぐらしている
- 食欲が落ちてきている
- 食事をするのを嫌がる
- 体重が減っている
歯周病が悪化すると歯槽膿漏まで症状が進行することも。ここまで悪化してしまうとご飯が食べられなくなり、点滴での栄養補給や抜歯治療、入院など猫ちゃんにとってもつらい上に治療費も本当に大変です。
歯周病にならないためには、歯垢を溜めないこと
猫の歯周病は様々な原因が知られていますが、その多くは複数の原因が絡み合い引き起こされています。
- 歯石沈着
- ビタミン不足等、栄養の偏った食事
- 腫瘍や口腔内の異物
- 腎不全や糖尿病等の疾患
- 猫のエイズ・白血病感染等による免疫力の低下や免疫異常
歯周病予防の基本は原因となる歯石を溜めないこと。
1日1回猫ちゃん専用のデンタルケア商品で歯磨きしてあげましょう。歯周病にさせないためには、日頃の生活習慣が大切になります。
毎日噛むことで歯垢の沈着を抑えるキャットフード
歯磨きをしてあげることがベストですが、キャットフードで健康維持するものもあります。それは、硬い食感にすることで、歯についた歯石や歯垢を噛みながら落とすブラッシング効果があるものや、善玉菌を配合させることで健康をサポートするものと様々なものがあります。
キャットフードを選ぶ時はちゃんとラベルを見て内容を確認して下さいね。
こだわりの強い猫ちゃんにはこんな商品も
そんな子にはいつものキャットフードにサラサラっと振りかけてあげたり、水に混ぜるタイプのグッズもあります。
歯周病になってしまったら何をあげればいいの?
歯の健康維持をするキャットフードには、噛むことで歯垢の沈着を抑えるようにできている為、ドライフードの中でも特に硬い食感になっています。
そのため、既に歯周病になってしまった猫ちゃんには硬すぎて食べるのがつらいんですよね。せっかく購入しても1口も食べられなかった、なんて方も多いかもしれません。
その為、歯周病になってしまった猫ちゃんにはバランスが良く質の高い総合栄養食をあげて健康を維持させることが大切です。
痛みが強く、うまく食事ができない猫ちゃんは、食事の量が減ってしまったりすることもあるので、栄養価の高いウェットフードをあげるのがお勧めです。
また、好き嫌いがあったりした場合は、いつものドライフードを指で簡単につぶせるくらいまでふやかしてあげるのも◎。
いずれにしても症状の進んでしまった猫ちゃんについては、獣医さんによく相談してください。ですが猫ちゃんが歯周病になってしまう前に、歯の健康を考えてあげましょう。
キャットフードの選び方に困ったときはコチラの記事が参考になりますよ。
まとめ
- こんな症状があったら、歯周病かも
- 歯周病予防の第一歩は歯磨き
- キャットフードで歯垢の沈着を抑えよう
- こだわりの強い猫ちゃんにはいつものご飯や水に混ぜられるタイプを
- 歯周病になってしまったら栄養価が高く症状に合った食感のものを選ぶ
多くの猫ちゃんが歯周病になります。1度歯周病にかかってしまうと、一生付き合っていかなければいけない場合も。毎日の食事から見直してみてはいかがでしょうか。